「過去携帯」あらすじ

美咲と一輝は学生時代最後のクリスマスを二人で過ごそうと約束していた。夜の9時に恵比寿ガーデンプレイスで一輝のお気に入りの着メロを一緒に聞こうと…。しかし一輝が約束の時間に現れることはなかった。

時は経ち、9年後のクリスマス。美咲は一人でガーデンプレイスで一輝との9年前の約束を果たすために古い携帯の着メロを鳴らしていた。そんな時に直人が現れ、美咲の携帯をはじいてしまう。それをきっかけに二人の交際が始まるが、どうしても直人と一輝をダブらせてしまう自分がいた。美咲は一輝との想い出のメールや写メールが詰まった携帯を見る度に、いかに自分が自分の心を9年間に渡って閉ざしてきたかを思い知らされる。

直人は美咲が心の扉を開いてくれるのを辛抱強く待つが、ある時、美咲の過去の携帯を見たことでフラストレーションが爆発してしまう。そして二人は10年目のクリスマスを迎える直前に別れてしまう。美咲は再び古い携帯を手にしてガーデンプレイスへ向かうのだが…。

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この小説のテーマ

女性の恋愛観は30歳で変わると日頃から感じていました。若い時は「ただ好きだから」だったのが、30歳になると「家族を養ってくれる人、経済的に頼れる人」といった条件がついてきます。学生の頃の恋愛と社会人になった時の恋愛では意味合いが異なってきます。この物語では20歳の時に純粋に好きだった彼氏と、30歳の時に出会った彼氏の間で揺れる美咲の心を扱っています。10年前の携帯の中にある想い出の彼氏と、今目の前にいる彼氏。どっちの「好き」が正しいのか? 答えは両方だと思います。

小説を書こうと思った経緯

きっかけは一人の女友達のコメントから始まりました。「昔の携帯ってとってあるじゃない」、「え、古い奴を?なぜ?」、「だってPCにもないメールとかあるから、思い出に」。それでさっそく周りの女性に聞いてみると結構みんな持っているんだな…と。確かにPCメールに接する前に携帯に接している世代ならでは。これはいいネタになるぞ、とその週末に友達と花見をした際に散歩しながら二人であらすじを決めました。これは映画化しやすいぞと思い、映像化を想定してはじめての小説に着手しました。そのため小説では日付、場所を具体的に設定して、実際にそのコースを歩いてみました。またすべて台詞で表現できるようにあえて内面的なものは文章化しませんでした。またテーマをシンプルに伝えたかったので登場人物は絞り込んであります。この物語は大人になって初めて携帯を手にした世代の新しい形の想い出でもあります。 2010年春 ノリ・サトウ

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